愚者の箱|教育線上App不用買-HotApp4Game

「あなた、ノックしないドアは開かないわよ」木内みどり

水野誠一の最新刊は電子書籍限定！！

311やTPP、脱原発など日本にはびこる様々な問題の歴史と事実を斬る！

＜本文より＞

まえがき

20世紀につくられたのは「パンドラの箱」なのか？

それとも「愚者の箱」なのか？

「３・11」と呼ばれる福島第一原発の事故、しかも水素爆発の１号機と、核爆発と思われる３号機が、「箱」のような建屋の屋根を吹き飛ばしたのを見たときに、あ、これは「パンドラの箱」が開いたのだ、と直感した。

「原子力の平和利用」という美名の下に、人間の叡智を詰めてつくったはずの「パンドラの箱」から飛び出してきたのは、叡智どころか、放射性物質、混乱、ウソ、隠蔽、癒着、利権、責任転嫁という人間の醜さのすべてだった。

もちろん、命を張って収拾に頑張ってくれた現場の人々の「勇気」は称えられるべきものだ。そうした宝も出てきたのが、せめてもの救いだった。

その10年前にも「パンドラの箱」が開いたことを思い出さないか？

「９・11」と呼ばれた「同時多発テロ事件」だ。ニューヨークのシンボルだった世界貿易センターという「箱」を木っ端微塵に潰したあの事件だ。

何故かこの２つの事件に、共通性を感じずにはいられない。

思い上がった人類が謳歌していた「文明」に向けての、何か大きな力からの鉄槌という共通点を。

「９・11」はイスラム教という「異文化」からの鉄槌だったのか？

「３・11」は地震と津波という「大自然」からの鉄槌だったのか？

真相は闇の中だが・・・

21世紀になって「パンドラの箱」は次々と開き始めた。

神話通り、箱の底に残るのは「希望」が「パンドラの箱」なのか？

はたまた「絶望」しか残らない「愚者の箱」なのか？

｢希望｣への期待を持って、ページをめくっていただければ幸いだ。

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